走行ノート

『人間は忘れやすい動物です』

「デジタルの時代に、なんと古風な」と思われるかもしれませんが、僕はバイクで走るたびにノートにメモを残すことをオススメします。(もちろん手書きでなく、スマホやパソコンでのメモでも良いです)

ライディングというのは仮説と検証、日々いろんなことを考え、試し、また考える、の繰り返しです。「以前と今では乗り方はこう違う」ということを確認するため、また「考えすぎて迷路にはまり込んでしまった」という時に原点に戻ってくる助けとなるように、簡単でもいいのでぜひメモを残しておきましょう。

ライディングには季節や天候などの自然条件や、パーツやセッティングの変更などによるマシンの状態の変化、そして自分のコンディションや身体能力など様々な要素が影響します。

ですので、できるだけデータは残しておいて、ライデイングに変化があったらその原因が何なのかを検証できるようにしておきます。写真は僕のノートの一部です。

僕がメモしている内容は、日付、気温、天候、路面のコンディション、コース、出発時間、それにセッティングの変更箇所や今日の目標、そして走行後の感想と次回の課題などです。人に見せるわけではないので、走り書きで構いません。できるだけ走行直後の頭がフレッシュな内に書きとめておくことがコツです。

人は、どうしても忘れていってしまうものです。しばらく経ってからノートを見直すと「こんなことで悩んでいたのか」と驚くこともあるほどです。ライデイングテクニック向上のために、ぜひノートをつけてみてください。

練習で走るコースは、決まったコースがあると良いです。同じコーナーを走っていろいろなことを試した方が、違いが比べ易くなるからです。たとえば、新しいテクニックにトライするときや、セッティングを変更したときなどには、コースや路面コンディションなど、できるだけ他の条件を同じにしないと変化がわかりにくくなってしまいます。

ライデイングのヒントは、ネットや本などだけではなく、他のスポーツや、世の中のあらゆるものの中にあります。気づいたことがあれば、すぐにノートに書き留めておき、考える材料にしましょう。

バイクは乗っている時だけ上達するものではなくて、むしろ乗っていない時の過ごし方が大事なのかもしれません。

  1. 正しいフォームって?
  2. バイクの特性による違い
  3. ライディングポジション
  4. ブレーキング
  5. ステップ荷重
  6. スロットルワーク
  7. ニーグリップについて
  8. フェイントステア
  9. 目線と走行ライン
  10. 腹式呼吸と平常心
  11. タンデムランのコツ
  12. 暖機運転とストレッチ
  13. ブレーキの引きずり(2020年11月20日 追記)
  14. 走行ノート(2020年11月30日 追記)
  15. 精神のコントロール(2020年12月4日 追記)
  16. 尻荷重(2021年1月19日 追記)

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